独居でも同居でも、自宅で暮らせなくなれば、施設入所を検討します。
その際、終の棲家としてずっと居られるかが、料金よりもリハビリの有無よりも家族にとっては重要でしょう。
特養だけでなく、介護医療院も看取りまで入居可能です。
老健 と 特養
あちこちでよく、老健と特養のちがいを見かけます。
老健(老人介護保健施設)
老健は、リハビリを行なって在宅復帰を目指す施設です。
そして、基本的に3ヶ月ごと入所継続を評価されます。
特徴としては、
- リハビリが理学療法士や作業療法士から週2回
- 平日日中 医師、夜間でも 看護師 が出勤
- 退院後の 通所リハビリ や 訪問リハビリ を併設
自宅退院後も関わっていくため、比較的街中で見かけます。
特養(特別養護老人ホーム)
特養は、日常生活が困難となった方を支援・介護する施設です。
そして、基本的にずっと入居可能で、ほとんどの方が看取りまで入居を続けます。
特徴としては、
- 原則リハビリなし
- 介護サービスへ特化し、医師はおらず、看護師は日中のみ
- 近隣医院からの訪問診療
ずっと暮らす目的の施設なので、郊外の自然豊かな場所にあることが多いです。
一般的に、家族といっしょに暮らせなくなったら特養、というイメージがあるかもしれません。
介護医療院という選択肢
もうひとつの介護保険施設、介護医療院もぜひ知っておきましょう。
介護医療院は、リハビリを行いながらずっと入居可能な施設です。
つまり、老健と特養のいいとこ取りをしており、
- リハビリは理学療法士から週2回
- 平日日中 医師、夜間でも 看護師 が出勤
- クリニックで行える程度の処方や処置が可能
平成の病院ベッド数削減政策の際に病院から介護施設へ転換したため、結構街中にあるうえ、喀痰吸引・経鼻胃管・酸素投与なども可能です。
もし家族と施設入居を検討するなら、老健や特養だけでなく、介護医療院も選択肢に追加しましょう。
知名度の低い介護医療院で働く施設長からの宣伝アドバイスでした。