コロナウィルス感染症が5類あつかいとなり、多くの病院では家族面会がある程度自由な状況へ戻ってきました。
一方、ほとんどの介護施設においては、依然としていくらかの面会制限を続けているのが現状です。
つきましては地方の一施設長として、ご家族のご理解とご協力をひきつづきお願いする次第です。
介護施設家族面会の現状
家族面会が、多くの介護施設でコロナ前とは変わり、
- 週2-3回
- 15分程度
- 1-2人
- 週末、祝日なし
今でも結構制限され、
とくに休日、建物内への出入りをご遠慮いただいています。
というのも介護施設は、
- 高齢者が
- 24時間365日暮らし
- 職員数が少ない
そのため、インフルエンザなど流行感染症に極めて弱い空間だからです。
介護施設では病原侵入を防ぐしかない
一般的に流行感染症を防ぐには、ウィルスや細菌など病原の、
- 拡散を防ぐ(広がらせない)
- 侵入を防ぐ(持ち込ませない)
が重要です。
“拡大を防ぐ” のは困難
学校や企業において、感染者はすぐに自宅待機で個別隔離可能なうえ、それでも感染拡大傾向なら一時的閉鎖で完全隔離できます。
しかし、夜間も含めて一日中暮らす施設では隔離に限界があり、家庭と同じように高確率で利用者・職員間の感染拡大をきたすのです。
病院に比べて、
- 医療用の換気システム や 個室 がなく
- 職員数(看護師、介護士)も圧倒的に少ない
病気を治す のではなく、介護を受けて暮らす 場所は極めて脆弱と言えます。
“侵入を防ぐ” しかない
そのため、2類だろうが5類だろうが、ウィルスなどが入ってこない対策をするしかありません。
具体的には、
- 職員・家族ともに、体調不良のときは来所を避けていただく
- 職員・家族ともに、手洗いを積極的に行い、そのうえで入所経路や滞在時間を限定させていただく
テレビやネットニュースではもう扱われていませんが、病院や施設での感染症クラスターはまだまだ続いています。
高齢者の暮らしを守りながら施設運営を継続するため、ひきつづき面会制限へのご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。