リハビリ病院後に、自宅退院できるのか、施設入所になるのか、どちらにしても家族は対応していくしかありません。
最終的にどれくらい自立した日常生活を送れる見込みか、リハビリテーション入院経過中から医療者と共有しておきたいです。
回復期リハビリテーション
脳卒中や大腿骨骨折治療後は、回復期リハビリテーション病院へ転院します。
そして、その入院期間中は、以前と同じ動きを目標にリハビリテーションを続けるのではなく、
最終的にどこでどう暮らすかをイメージしながら、日常生活動作能力を高めていきます。
自宅退院するには
日常生活動作評価にはさまざまな項目がありますが、
- 食事
- トイレ
- 移動
基本的に、この3つを本人ひとりで可能なら、同居家族見守りのもと自宅へ帰れるでしょう。
しかし、トイレで毎回オムツの上げ下げや失敗があったり、毎食介助したり、車イスや自動車までの移動ができないのなら、
自宅は本人家族ともに疲弊するだけで、介護施設を検討することが多いです。
独居を続けるなら
そして、食事・トイレ・移動に加え、
- 掃除、洗濯
- 買い物、ゴミ出し
- 料理(食事準備)
これら手段的日常生活動作の自立まで改善すれば、独居暮らしでも戻れます。
そこでもし、
- 買い物 だけが難しいのなら、週1回
- ゴミ出し だけが難しいのなら、週2回早朝
近所に住む家族が手伝えばいいだけです。
掃除、洗濯、料理が困難な場合は、ヘルパーさんなど介護サービス利用も検討しましょう。
このように、日常生活動作可能範囲によって、必要な介護の量と質とが変わってくることに気づきます。
結局、高齢家族の介護にかぎらず、なんの問題もどんな立場においても、
- 本人ができること
- 身内ができること
- だれかにお願いすること
- 払える範囲内の外注費で抑えること
ひたすら自分でマネジメントし、解決しつづけるしかないですね。