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老衰の診断は、これからもっと増える気がします

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高齢者が他に記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然死のことを老衰と言います。

医学の進歩によって長寿が進み、最近また老衰が増えているそうです。

施設に勤務する医者から見ても、いい意味でもっと増える気がします。

病院で亡くなる時代

この30-40年間は病院で亡くなるのが一般的で、

  • 症状があって
  • 病名が診断され
  • 治療したけど
  • 亡くなる

と進むため、私も病院で勤務していたころは死亡診断書に老衰と書くことはほとんどなかったです。

また、平成の医療改革、介護保険制度スタート前は、だれでもすぐに入院、しぜんと病名がつく環境でした。

介護保険施設で亡くなる時代

この昨今、病院では専門的治療中の短期間入院のみ、

動けない、家で暮らせない人は、介護保険施設などへ入所します。

そして何年何十年過ぎて徐々に弱っていき、介護医療院 や 特別養護老人ホーム で亡くなる方も増えています。

その際、あきらかな肺炎・心不全の症状 や 以前からの悪性腫瘍診断 でもないかぎり、年齢を重ねた自然死の老衰という死亡診断となるでしょう。

厳密には、CT・エコー・MRIなどの画像検査、専門的検体検査は病院でしかできず、なにか病気が隠れている可能性がどうしても残るため、

ご家族に対して、日常的にも、弱りはじめた時でも、疾患 や 内科受診 の選択肢について必ず説明します。

それでも、ほとんどの方々は理解したうえで、終末期に病院での精査加療を希望されない、そんな時代となってきました。

訪問診療を続けながら自宅で亡くなる方も含め、自然死看取りリビングウィル終活、など当然として受け入れる成熟したご時世、地方の一施設長として実感する日々ですね。