介護してもらう立場となったとき、お金 よりも 相談や手続きをお願いできる人 のほうが重要です。
親のことをよく理解し、適切な距離感を保ちながら協力的、そんな中高年の方がいると、親も医療介護職者もホントに助かります。
子ども部屋おじさん/おばさんのイメージ
実家にずっと住んでいる独身の中高年者を、ネット上では、子ども部屋おじさん/おばさんと言うそうです。
そんな表現の根底には、
- 親元を離れてこそ
- 家庭を持ってこそ
一人前、という考え方があるのでしょう。
本来、就職や離職など収入があるかどうか も別問題であるはずが、80 : 50 問題(親80歳、子ども50歳)としてまとめられ、
- 自立していない から 子ども部屋
- 子ども部屋 だから 自立できない
原因か結果かなんなのか、とにかく親の年金で暮らしていると決めつける記事も見かけます。
子ども部屋おじさん/おばさんのメリット
生き方が多様化するこの時代、固定観念を減らし、親子それぞれのメリットに気づきたいです。
子どものメリット
子ども部屋に残ることで、
- 住居費などの固定費がうく
- 貯蓄が増える
- 家事を分担できる
金銭的、時間的余裕が生まれます。
親のメリット
老いていく親にとっては、
- ちょっとした相談をする
- 通院や買い物を手伝ってもらう
- 介護生活の心配が減る
70歳80歳と体は動かなくなり、そして判断能力の低下も自覚した際、適度な距離感の子どもがいればマチガイなく助かります。
ちょっとした便に手伝ってもらい、いざという時に対応してもらえる、そう思えるだけでもう安心でしょう。
子ども夫婦と同居の昭和より、子どもだけのほうが気分的にずっとラクかもしれません。
こう見ると、親も子どもも金銭的に依存していないかぎりメリットだらけです。
3人に1人が結婚しない時代、これからしばらくは子ども部屋おじさん/おばさんがいてくれる家庭ほど、介護問題が少なくなるかもしれませんね。