インフレによる物価高、個人も企業も介護保険施設も、価格転嫁できないところほど困っています。

わたしたち介護保険施設では、2025年に食費と居住費の引き上げがいくらかあった程度です。

そして政府は、医療保険・介護保険制度の財源確保のため、2026年度窓口負担2割対象者を広げる検討に入っています。

医療費窓口負担増

2026年度の医療費自己負担増が、現在検討され、

  1. 高齢者医療費2割負担対象の拡大
  2. 高額療養費負担限度額引き上げ

のニュースを連日見かけます。

お見舞い、家族面会

後期高齢者の医療費負担は、原則1割のなか、

  • 2割負担対象:単身の場合 年収200万円以上、複数人世帯で年収320万円以上
  • 3割負担対象:単身の場合 年収383万円以上、複数人世帯で年収520万円以上
銀行窓口、相談

となっていますが、

数字がわからない電卓を持つ老夫婦

2026年度に向けて、2割負担3割負担の所得基準を下げる方向みたいです。

外科医

② また高額医療費の負担限度額についても、現状、

  • 年収370万円〜770万円
  • 年収770万円〜1160万円
  • 年収1160万円以上
ゆたかな老夫婦

この所得分類をさらに細かく再設定し、所得が多いひとの窓口負担増を再検討しています。

介護費用窓口負担増

入所前施設見学

同じように、介護費用自己負担についても、現在は原則1割のなか、

  • 2割負担対象:単身の場合 所得280万円以上、複数人世帯で所得346万円以上
  • 3割負担対象:単身の場合 所得340万円以上、複数人世帯で所得463万円以上

となっていますが、

ケアマネージャー、施設相談、介護相談

単身を280万円から260万円や230万円へ下げて2割負担者増加、もちろん複数人世帯でも2割負担者増を同様に検討しています。

疑問を持つ男性医師

やっぱり、人口減が勢いよく続く日本において、医療保険・介護保険制度維持は難しいのでしょうか。

とても困った老夫婦

これからさらに、払えるなら払い続けるしかない、となりそうです。

落ち込み弱った老婦人

そうは言っても、年金収入 より 施設利用負担額と家族の生活費 が多くなれば、いくら貯蓄があってもシンドイ気がします。

のんびり施設長

どちらにしても、終わるアテのない金融緩和 と くり返す財政出動 で日本経済はどうなるのか、

年老いてもどうにかなると素直には思えない時代、わたしたち庶民はお金を使う気にならないですね。

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