施設医が薬を減らすタイミング

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
歳をとって食べられない状況で、食後に薬を8剤も内服させられてもムリでしょう。
部活動練習の終わりに毎回長距離走があるとわかっていたら、体力を温存して手を抜くはずです。
食事量を増やすために薬を減らす、家族にはそんな説明をしています。
スポンサーリンク
ポリファーマシー

一般的に、6剤以上の内服薬で転倒リスクが上昇、
- 認知機能低下
- 眠気
- 食欲低下
- 便秘

なども起こりやすいと言われ、

高齢者において、内服薬を減らす取り組みが推奨されます。

その一方、多くの病気で大規模臨床研究結果による標準治療が確立し、ガイドラインどおりの処方が推奨される時代です。

あえて逆から見るなら、
- 個体によって標準治療が効きにくい場合
- 異なる病気に対して、それぞれの標準治療をする場合
もあるわけで、

想定できない副作用を防ぐためには、
- どんな薬でも可能なら中止する

ポリファーマシー対策への積極的姿勢が必要とも表現できます。
治療効果の時間概念

高齢になるほど病気は増え、それぞれの病気(脳梗塞・圧迫骨折・認知症など)に対して処方されるため、必然的に薬の種類も増えていきます。

そこで、疾患別に対する分類のほか、
- 目の前の症状を改善(心不全に対する利尿薬、便秘薬)
- いつ起きてもおかしくない心筋梗塞・脳卒中・胃潰瘍の発生を抑制
- 遠い将来の大病へつながりやすい動脈硬化・骨粗鬆症の予防薬(降圧薬、高脂血症やカルシウムの薬)

このように時間の概念でも分類してみれば、

高齢者に対し、③数十年後の効果を期待する薬はやめられる気がするでしょう。
介護施設での減薬

とはいえ、施設入所ではじめて会った医者から、急に今までずっと飲んでいた薬を中止されるのは、
- 家族の不安
- 医療者の不安

おたがいにシンドく、

なにかの薬を中止後に脳卒中や圧迫骨折が起きた場合、因果関係がないとわかっていても、やっぱり残念です。

それで当施設では、整腸剤やめまい薬などなんとなく続けてきた薬だけを、入所時に中止させてもらい、

しばらくして、病気や食思不振が進行した際に、
- 食べられないようなので、薬も選んで減らしましょう
と相談をはじめています。

自己啓発本みたいに、
- 人生で最も大切なことだけに集中する
まあ、すぐにはなんでもムリですよね。
【関連記事リンク】




