育児期間も夫婦共働き、生涯現役、そして介護者の半数も働く、生活のためにみんなが働き続ける時代となりました。
その一方で、介護離職は年間11万人を超え、大きな社会問題です。
ちょっと視点を変えて、介護離職してもいい条件をいっしょに考えてみましょう。
介護離職のデメリット
一般的に、親介護のために仕事を辞めると、金銭的に困窮します。
- 収入が減る、なくなる
- 再就職困難
- 老後に必要な年金の著しい減少
とくに勢いだけで勤め人仕事を辞めた場合、健康保険などの社会保険料 や 地方税 だけでもすぐにツラく感じるはずです。
配偶者 や 子ども のために使えるお金も減り、環境の変化も合わさって、家庭内不和に陥ります。
そこでもし親の資産をアテにしてしまえば、親 や 兄弟 との関係が悪化するでしょう。
介護離職による短期的長期的な金銭的欠乏は、なにがあっても回避するべきです。
介護離職してもいい条件
逆に、もし金銭的問題が解決できるなら、親介護のために仕事を辞められることに気づくでしょう。
そのうえで、いまの仕事にこだわりがなければ、地元へ戻るほうがいいのかもしれません。
つまり、
- 労働収入が必要なく、資本収入が生活費を上回っているひと(ファイナンシャルインディペンデンス)
- ちょうど仕事を辞めるキッカケが欲しかったひと
言い換えると
- 資産が十分に増え、
- 環境を変えたい
シンプルに、お金の準備 と タイミング とが重なったひと、
リタイヤ や 起業 と同じ感覚で親介護へ取り組める状況ならば、うまくいきそうな気もします。
もちろん、老いる親といっしょに過ごせばシンドイことも多いので、義務感だけに頼らず、他の親族や専門家の協力もしっかりお願いしましょう。
離職するしないだけでなくどんなときも選択肢を増やせるよう、日頃から お金を産む資産、フローを産むストック を私たちも準備していきたいですね。