医療介護職員には、患者さん優先で肉体的感情的労働どちらも限界ギリギリで勤務する、そんな風潮を感じるでしょう。
3K(キツい、汚い、危険)印象を取り払った建設業界のように、医療介護業界も働きやすそうな雰囲気づくりへ取り組んでいきたいです。
医療、介護のキホン

医療介護人のあるあるに、若手のころほど、
- 医療なら、検査や処置・投薬
- 介護なら、介助

すぐに何かをやりたがる、というのがあります。
医療のキホン

しかし、知識が増え、経験を積むうちに、
- 医療のキホンは、経過観察
と気づくのが一般的で、

合併症や副作用がまったくゼロの治療はないのだから、できる限り自然治癒を期待しながら、増悪時にも最低限の介入、

外科医であってもムリに手術を勧めず、本人や家族の意向をよく聞きます。
介護のキホン

また介護では、本人のできることを維持したい場合、
- できるだけ手を出さないのがキホン
となりやすく、

とくに嚥下障害や摂食障害に対しては、ムリして介助するよりも家族理解や別の栄養手段を優先していきます。
事業のキホン

一方、事業や経営では、問題点に気づいた場合、
- すぐにカイゼン

がキホンでしょう。

うまくいくか分からなくても、仮説をたて、すぐに行動を起こし、失敗をすることで、次の仮説と行動を導き、問題点を解決し続けるのが正解とされています。

どんな事業でも、
- 放置したままでは、決してなにも解決しない
- 今よりも成長する必要がある

問題点の自然治癒はないうえに、現状維持では競合相手に潰されるため、リスクを抑えたカイゼンをくり返すのが鉄則です。
医療介護職員の働き方

そのため、医療・介護の事業へ携わる医療介護従事者なら、
- 患者さん や 病気はできるだけ様子を見て
- 業務はどんどんカイゼンする

という働き方が求められる時代となってきました。

しかしどうしても、“患者さんに何かしてあげたい” “医療介護職員は忙しくて当然”、という優しい方が多く、
- 患者さんや病気ばかりが気になって
- 業務改善や経営には興味がない

多忙な職人気質を美化する雰囲気も未だにあるのが現状です。

収益悪化や人手不足が深刻な介護保険施設のちっちゃな責任者として、医療・介護そして事業のキホンも、とにかくみんなにお願いする毎日です。