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うまくいく方法よりも、うまくいかなかった場合を想定しよう

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マネジメント手法のひとつに、失敗する前提で準備する、があります。

どれだけ正しい対策を選択してもほとんどの場合うまくいかないため、他の選択肢をあらかじめ準備してどんどん実行していくイメージです。

その際、すべてうまくいかなかった最悪時を考えておけば、気分も落ち着きます。

病気や老後についても最悪を想定することで、ホントにどう暮らしたいか気づきやすいです。

うまくいく方法探し

成功確率が高い方法、いわゆる正解を求める風潮を、最近よく感じるでしょう。

ネットでもテレビでも、

  1. がん:標準治療
  2. 認知症予防:単身生活など孤独を避ける

など、声高にこうすべきと言われます。

しかしこれらは、

  1. がんに対して標準治療をしたグループ と 異なる治療をしたグループ とを大きな人数で比較すると、標準的治療のほうがいくらか成績がよかった
  2. 孤独を感じている高齢者 と 孤独を感じていない同年代 とを大きな人数で比較すると、孤独を感じるグループのほうがアルツハイマー病を発症する割合が高かった

という事実からの提言であって、ホントに自分本人の個体へ当てはまる方法かは、だれにもわからないはずです。

今のところ最も推奨されるけど自分に合うかはわからない方法、例えるなら、

多くの人に有用な練習法や教育法だけど自分に合うかはわからないメニュー、それだけにこだわっている状況とも言えます。

うまくいかなかった場合、最悪時にどうするか

実際、うまくいきやすい方法にいくらこだわっても、うまくいかないことは多く、

そのため、成功へこだわるほど失敗が怖くなり、不安ばかりが膨らみます。

だからこそ、うまくいかなかった場合を準備して、心穏やかに暮らしていきたいです。

たとえば、最悪想定で、

  1. がんが進行して弱った場合、死んだ場合
  2. 認知症となった場合、進行した場合

の対処法を自分なりに考えれば、

  1. 今のうちから会いたい人に会っておく、家族と日々楽しく暮らす、動けなくなったときどうするかを家族と話しておく、いつでも資産を整理して家族へ伝えておく
  2. ①と同じ

ほとんどの病気において全部いっしょ、いつか必ず健康も命もなくなると真に気づけるでしょう。

つまり、最悪を想定するほど、

  • しぜんと自分に合った行動目標を持ち、自分がコントロールできない数値への興味が薄れる

成功を求めるよりも失敗を想定するほうが、何においても幸せに今を楽しめそうです。

病気以外に投資でも、

  • 儲けようと上がりそうな株を探すのではなく、勤め先が倒産しても世界恐慌がきてもいいように質素倹約と分散投資を続けて、枕高く心穏やかに暮らす

同じようなイメージですね。