親のかかりつけ病院受診を、定期的に同行してみよう

同居している家族では、急な入院や施設入所も、医療情報共有がスムーズに進みます。
それは、いつも病院受診へ同行し、いっしょに説明を受けているからです。
ぜひ、離れて暮らす家族でも、定期的に病院受診へ付き合いましょう。
かかりつけ医 ⇄ 大きい病院

慢性心不全、慢性腎不全、肝硬変、悪性腫瘍、脳卒中、認知症など、持病治療を継続している方は多いです。

普段はかかりつけ医通院、

半年から1年に1度大きい病院受診、

増悪時にもかかりつけ医から紹介されて、大きい病院に精査加療入院します。

また、かかりつけクリニックで別の疾患が疑われた際も、同じ大きい病院へ紹介、

外来でも入院でも電子カルテ、かかりつけ医には紹介状で、すべての疾患の 治療経過 も これからの予後 も共有されます。

そして、これからどうなるのか、どういう治療を選択していくのか、患者本人も確認しあっているのが一般的でしょう。
他院への緊急入院

しかし、新たな病気を突然発症したり、交通事故にあった場合、別の大きい病院へ救急搬送されることがあります。

とくに脳卒中や脳損傷を緊急入院加療すると、頭蓋内治療が優先され、

もちろん他科の専門医にも相談しますが、既往疾患は現状治療の継続が原則です。

その後急性期が過ぎ、リハビリテーション転院 や 介護施設入所へと進む過程で、

本人に 意識障害 や 高次脳機能障害 があるほど、持病に関するかかりつけ医との合意共有内容は伝えることができません。

しかも、脳損傷によって日常生活動作能力が低下した場合、多くの内臓疾患に対する積極的治療は、体力的負担に耐えられず中止されるので、

元来の疾患が増悪することもありえます。

そんなとき、ふだん離れて暮らす家族ほど、
- いままで安定しているとしか聞いていない
と混乱し、

場合によっては、転院や施設入所が進まなくなるのです。

介護施設で勤務する私たちは、元のかかりつけ医や大きい病院へ書面上で問い合わせるしかなく、

高齢家族の病院受診へはできるだけ節目節目で同行し、いっしょに説明を受けることをお願いしています。

それに、病院に勤務している医療者も、普段から家族に説明できる機会があると、安心できてうれしいはずですから。
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