2026年秋、国会で健康保険料の計算に、金融所得も含ませる法案が審議されています。

年金プラス配当収入でちょっと余裕のある暮らし、そんな高齢者の医療費や介護費用の自己負額も増えそうです。

資産や相続、そして介護について、親と相談するキッカケとしてはどうでしょうか。

医療費・介護費用を算定する所得

銀行窓口、相談

現在、高齢者の医療費・介護費用自己負担は、

  • 75歳位以上の後期高齢者の医療費で、1割
  • 65歳以上の介護費用も、1割
  • ただし、現役並みの所得がある高齢者は、2-3割
確定申告する男性

各自治体で、前年度分の確定申告(や源泉徴収)から算定される所得によって決定しています。

総合課税

年金手帳

具体的には、

  • 年金所得
  • 給与所得
  • 不動産所得
  • 雑所得
アパート、不動産経営、家賃収入

などを合算、損益通算した、総合課税の所得が使われ、

困惑するおじさん

現役並みに働いているか、不動産収入があるか、でないかぎりほとんどの人は年金収入だけなので、まあ必然的に1割負担です。

分離課税

投資をする女性

一方、株の売買や配当による収入は、源泉分離課税としている人が多く、

ネット証券で投資する男性

確定申告することなく一律約20%の分離課税のまま、現状では健康保険や介護保険に反映されていません。

オーケーする女性

このように、金融資産からの収入を分離課税とするのは、確定申告がメンドクサイのもありますが、

  1. 現役世代なら、総合課税の累進課税を避けられる
  2. 年金世代では、医療費・介護費用の自己負担額を抑えられる
老夫婦OK、笑顔のシニア夫婦

というメリットも意識するからです。

とても困った老夫婦

今後、いま審議中の法案が通れば、②のメリットがなくなります。

親の配当はいくらか知っておこう

配当金

今回検討されている健康保険法改正にあたり、わたしたち現役世代が最も確認して置きたいのは、なんといっても親の配当収入でしょう。

数字でわかる電卓を持つ女性

シンプルに考えて、

  • 5000万円の日本株があった場合、年間配当3%なら、5000万円 x 0.03 x 0.8 = 120万円の所得
  • 1億円の金融資産があって、年間配当が4%なら、1億円 x 0.04 x 0.8 = 320万円の所得
ゆたかな老夫婦

この所得分が新たに健康保険・介護保険算定へ追加されるので、現役並みの2割3割負担となる高齢者が増えるはず。

救急車両

つまり、親が急に倒れると、今まで以上に、

  • 親の金融資産からの収入によって介護費用の支払いは増えるのに
  • 親の資産は売れないまま
  • でも銀行預金は勢いよく減っていく
理解できないわからない男女

とんでもない事態へ陥りやすくなります。

のんびり施設長

そう考えると、相続のときのスムーズな移管のためといった悠長な話ではなく、

  • 親が弱る前から
  • 認知症など判断できなくなる前から
専門家に相談する親子

介護費用捻出のために、あらかじめいっしょに証券会社へ行ったほうがよさそうですね。

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